たとえばこんな、母のお昼ごはん。
・上等の米・塩・海苔 → よく噛んでと言われても、どんどん喉の奥に消えていく、そんなおにぎり。
・黄色い沢庵と、水ナスのお漬物
・八女茶
箸はあっても、全部手づかみでいきました。
半身に麻痺がありますが、介助すれば片方の手を口まで持っていくことがまだできます。
おいしいね、と声をかけるとうなづいてくれます。
怒りもせず、混乱は少しあれど、むせることもなく!
お昼寝して、おめざにフルーツ。
・キウイは値段が落ち着いてきましたが、スイカは走りです。マンゴーはメキシコ産、定価で買いました!
尿が多かったので、喉が渇いています。
大きな舌鼓を打ちながら、果物の水分を摂取します。
うれしくてたのしくてありがたい。
お夕飯。
・買ってきたメンチカツ。くしゃくしゃにしたアルミホイルを敷いてオーブントースターで温めると、揚げたてです。
・ニラのお味噌汁。
・白いご飯。
・沢庵とトマト。
母とふたり、めったに目があうことはないけれど。
話しかけるのに疲れて、YouTubeを見ながら機械的に口に運ぶこともあるけれど。
完食しました!
夕飯の後の歯磨きは、たいてい修羅場です。
車椅子のチルト機能と道具を駆使します。
歯磨きの延長でしょうか、感情が高まり、泣き始めました。薬も飲んだので、早めにベッドに寝かせます。
何もできない、足が痛い、わからなくなった、と泣きます。
手放しで、苦しそうに泣きます。
こういう時は2択。まず、母をぐいぐいっとベッドの端に追いやって、
窮屈な添い寝をします。
①そんなことないよ!今日は忙しかったからさ、疲れちゃったよね。
もう寝ようね。ちょっとくらいわからないのはしょうがないよお。私がいるからだいじょぶ、のんびりやろうよ!と明るく言う。
②うん、つらいよね。大変だよね。どうしようねえ、もうやんなっちゃうよねえ、と一緒に泣く。
母も私も、毎日泣きます。
一人で流す涙は悔しくて苦いけれど、一緒に泣く涙はちょっと甘い。
私が大げさに泣くと、母はきょとんとして泣くのをやめたりします。
毎日ご飯を食べてくれて、ともに泣ける、それはとっても贅沢なこと。
母の目の周りに保湿クリームを塗って、私も布団に入りました。