ダージリンママ介護日記

要介護5の実母79歳を介護した娘の日記 その後

訪問看護師さんのこと

週一の訪問看護師さんは、小柄で控えめな感じの人。

たぶん同じ50代。

私は人見知りしないたちなので、すぐに距離を縮めようとしますが、

彼女には3年目のおつきあいになった今でも一定の距離を感じます。

 

なんでも相談します。

2週間くらい前かな、

「歯磨きが修羅場なんです。」と言ったら、

「そうですか。」と。

 

今日はもう一人、初めてお会いする看護師さんも一緒でした。

浣腸なし、バイタルチェックと朝食、服薬などが主な内容です。

新しい看護師さん、抗てんかん薬の副作用でなかなか覚醒しない母にバンバン話しかけて、その間も忙しく母のいろんな所をさすっています。

 

途中、いつもの看護師さんが、

「今日歯磨きしてみてもいいですか?」

(スイカとリンゴと梅干しだから、しなくてもいいけどな、怒るしな)と思いましたが、看護師さんの顔が、「ぜひ」と言っていたので、お願いしました。

 

歯磨きが始まりました。

初見の看護師さん、歯ブラシと歯間ブラシ、濡らしたガーゼを使って、

なめらかに事を進めます。

口をゆすぐ時、水を含むことはできても吐き出すことができなかったりするのですが、看護師さんが母の頭を傾けて口角を指でグイと下げたら、ぶは~っと出しました。(赤裸々でごめんなさい)

100均のソース入れとか、吸い口を使って、水を注ぎこみながら口角下げるとスムースに口の中が洗えますよ、とのアドバイス

母、怒りません。手早いし、指の使い方がうまいんですね。

無事歯磨きが終わると、もう時間いっぱいなのに

「耳、見てもいいですか?」

「あ~、あるある、ちょっと、やってもいいですか?」

嬉しそうに耳掃除をしてくれました。

思わずいつもの看護師さんの顔を見たら、母の足をもみながらいつもよりかなりニコニコして、うなづいてます。

帰るときに、新しい看護師さんが言いました。

「私、脳外科病棟が長かったんで、なんだか、なつかしいです。」

ああ、そうかあ。そういうことかあ。

開頭手術、抗がん剤てんかん発作、薬の副作用。

様々な要因で、高次機能障害による認知機能の低下が著しい母のような患者さんを

たくさん看護してきたのでしょう。

ぼんやりしている母と対峙する看護師さんはまさにプロの顔をしていました。

 

いつもの看護師さん、歯磨きの愚痴を聞いて考えてくれたんだなあ。

でも最初っから、今日は脳外科経験のある看護師連れてきました!とか

言わないところが彼女らしいな。

一事が万事で、いつも彼女は私の顔色やちょっと漏らした一言をくみ取って

アドバイスをくれたり、一緒に悩んでくれたり。

丁寧な話し方で、母に対しても、よくある赤ちゃんに話しかけるような感じではなく、年上の女性に対する普通の話し方で話してくれます。

 

先日彼女が

「次回は娘さんが浣腸をしてみてください。」と。

「はい!がんばります!」

当日、ダメ出しの嵐。全体的に雑です、急ぎすぎです、と。

こんなに真剣に向き合ってくれて、改めて彼女に惚れました。

 

末永く、細く、おつきあいしていけたらいいな。

できればいつかはため口で!

無理かなー。

 

母のお昼ごはん。

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おかか・ごま・醤油を混ぜ込んだおにぎり。梅干しトッピング。

・焼きキノコとお豆腐の中華スープ。

・鶏肉・大根・昆布の煮物。

鶏肉、胡麻、キノコ → 充実した歯磨き

 

ごちそうさま。

 

 

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