全国有数のお茶どころに生を受け50年余、ずっと緑茶党でした。
朝一番は格別。
甘さと渋さと香り。
のど越しやさしい、翡翠色のとろりとしたお茶。
それが先週くらいから、
「緑茶じゃない」
という気分なんです。
いよいよコーヒーデビュー?
母との暮らしにはコーヒーがないので、買いにいきます。
選択肢は、1杯分のドリップ・ドトール・インスタント・ローソン・駅構内のネスカフェスタンド、くらいかな。
これ、買ってみました。
ドリップドリップ。。。
ちがうちがう、これ緑茶。マグカップに緑茶って。。。
まあ、こんなもんか。目が覚める? あ~わかんない。
苦いね。。。
やっぱ落ち着くよね、って、だめだめ。変わらなきゃ!
マッサージに来てくれた女性に聞いてみたら、
「ええ、私珈琲大好きです。コンビニで買います。セブンのがおいしいと思います。
でもちょっと酸味が強いかな。カルディのオリジナルは、バランスとれてると思いますよ。」
よし、次はカルディだ。
こんな心境の変化を友人にラインしたら、
送ってくれました。なんか、うれしいなあ。
私の今の生活、知ってるからなあ。ありがたいです。
もったいないので、少しずつ読んでます。
一話完結の物語たち。
懐古趣味あり、幻想的なお話あり、厳しい現実に心をすり減らす不器用な主人公あり。
大団円の結末よりも、少し哀しいでも納得のエンディングの数々。
ブラックコーヒーみたいに、あとに残る苦みが少し甘い。
って、コーヒーそんなに飲んだことないですけど。
この漫画が好き、という友人のことが心配になりました。
ガラスのハートを隠し持つ、頭脳明晰で明るい彼女。
時々、昭和っぽい喫茶店の中や、夕暮れの街、今風に言えば陰キャでオタクの親戚の優しいお兄さんの部屋の様子、などが1ページ丸ごと使って描かれています。
じーっと見たくなる絵です。
母は紅茶党でした。
父には時々コーヒーをいれてました。
両親は自営業で、約40年間ともに働いてきました。
父がコーヒーを飲むようになったのは、借金の返済が終わってからだったと、母が言ってました。
それまでは、銀行や業者の人たちと話すのは工場の一角、汗を拭きながらの立ち話だったけど、事務所に応接室を誂えて、ソファとテーブルセットを置いたんですね。
少し裏返った声で、
「かあさん、コーピー(そう聞こえたらしい)いれて」
って、お父さん言ってたのよ、と、笑って話してくれました。
きっと、インスタントだっただろうな、って思います。
私が結婚してから、父が訪ねてくれたとき、
「おい、それでコーヒー飲ましてくれ」
って、コーヒーメーカーを指さして言いましたから。
「ぬるいな」って。。。
熱湯でインスタントコーヒーを飲んでたんでしょうね、いつも。
今、入院している友人は、コーヒーが大好きです。
コロナ規制で面会は無理だから、喫茶店のコーヒーをポットに入れて持っていこうかなと思ってます。
学生の頃、
「騙されたと思って飲んでみて」と、彼女が連れてってくれた御茶ノ水の喫茶店のコーヒー、おいしいと思った記憶があります。
バチカフェという店でした。
コーヒーの香りは、過去と現在をつなぐのかしら。
今日の母は、薄切りのリンゴ(噛み切る練習)と、トロミアールグレイです。
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