母は、いくつかのサインを送ってきていました。
栄養をいれてもタンパク質の値が上がらなくなり、
むくみがひどくなっていき、
右足だけがなかなか温まらなくなりました。
ざらついた舌。
脱力した脇。
手を握ると握り返すような気がしたのは、
不随意運動がひどくなっていたのでしょう。
足も断続的にピクリと動きました。
体位交換するたびに酸素が下がり、
あまり動かさなくなって、尾てい骨や踵に赤味がでました。
亡くなる10日ほど前からバイタルチェックした訪問看護師が
状態を説明するときに、母のそばを離れるようになりました。
尿が減り、ポカリと白湯だけしか飲んでいないのに黒い便が出るんです。
何度も出るんです。
タール便という典型的な症状だそうですが、
あの強烈な匂いと真っ黒な色は、
しっかりしてよ!いよいよだからね!と母がカツを入れていたとしか思えない。
痰が減り、吸引が不要となりました。
主治医に年を越すのがせいいっぱいだろうと言われた時、
私、ニヤニヤしていたかもしれない。
上の空で現実を直視できていませんでした。
いろいろなサインがあったのに、母が死ぬ実感がなかった。
体のすべての機能を使い果たし、
もういくよ、もういいね?と言いながら死んでくれたなと思います。
陽光きらめく冬晴れの朝も
オレンジ色の夕暮れも
娘から送られてきた、鬼ケ岳から望む富士山も。
何をみてもどこに行っても、世界が前とは変わって見える。
母の不在が突き刺さってくる。
どの景色もなお美しく、なおさみしい。
春雨サラダ作りました。
いつもはさっぱり味にするんですが、今回は趣向を変えて、
豚ひき肉をナンプラーと醤油でガツンと炒めて一緒に混ぜたら、
パンチの効いた味になりました。
味付けは、レモン、塩、醤油、砂糖、にんにく油、ナンプラーです。
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