松本清張の息吹きに触れた興奮冷めやらぬままに、博多最終日を迎えました。
午後、福岡空港に向かいます。
飛行機は17:30発。
ねらいは、牧のうどん。
空港店があるはずです。
ゆっくりおうどん食べて、早めに保安所を通過して、搭乗まで清張タイムや!
まって。
空港店は空港から徒歩20分だって。
ぜんぜんダイジョブ!
時間あるし!
運動不足だし!
福岡空港の広い敷地を右手にぐんぐん歩きます。
着きました。
隣に「天麩羅処ひらお」があります。
大行列を作る「ひらお」、東京進出を果たした「たかお」、卓上のイカの塩辛を生んだ「だるま」。
福岡の「天麩羅三銃士」。
牧のうどんは、うどんです!
「ひらお」にも、「牧の」にも、どんどん車がやってきます。
卓上にあったおすすめメニュー。
おねえさんに聞いたら、お肉は甘い味つけ、とのこと。
ごぼう天のみ、トッピングしました。
お急須には、透明な出汁がたっぷりはいってます。
うどん1杯の値段の8~9%が昆布の仕入れ代だそうです。
キレのいいおつゆです。
甘い味のお肉とあうこと間違いなし。
よく切れる包丁でないとこうはならない、というネギを好きなだけ。
ごくごく飲みたくなるおつゆもさることながら、
麺です。
九州のやわめんは宮崎で何度か食べましたが、
それとは一線を画す、気合の入ったやわめんです。
モチモチではなく、もちゅもちゅです。
麺の量はかなり多いけど、
もちゅもちゅしながら口いっぱいの出汁の味を味わっていると、のどの奥にどんどん消えていきます。
一心不乱にもちゅもちゅしながら、
このつゆは父が、この麺は母が好きだろうと思ったら、
旅の空で封印していた、父に会いたい母に会いたい気持ちがあふれてきて、
慟哭の牧のうどん、とあいなりました。
飛行機の発着音にまぎれて声をあげて泣きながら、空港までの道を元気に歩いて帰りました。
この旅のクライマックスは、清張記念館ではなく、牧のうどんだったことを記して、
博多シリーズを終わりたいと思います。
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