1987年のアメリカ映画。
「月の輝く夜に」
ニューヨークを舞台にした、イタリア系アメリカ人の人間模様を描いた作品。
前半、主役のロレッタ(シェール)と、ロニー(ニコラス・ケイジ)の初対面の場面で、ステーキが出てきます。
この場面。
たぶん、塩コショウだけのシンプルなステーキ。
パスタはかなり細麺。
胸毛ワサワサのロニーに、ロレッタが焼いてあげました。
ロレッタは、パスタだけを、塩を振ってからクルクルとフォークに巻き付けて食べてます。
真似して、ステーキを焼きました。
付け合わせは、クレソンと玄米。
味付けは、焼肉のたれとにんにく。
おいしかった!
この映画は、シェールの独壇場です。
「ポップスの女神」の愛称を持つ彼女は、歌手・女優として50年以上の芸歴を誇る、
世界的なレジェンド。
この頃、30代後半。
ミルク飲み人形みたいに開閉する大きな三白眼が素敵。
スタイル抜群で、
(ヤッパ、ヤセテナイト、ダメカナ…)
かなり低音で話すところもかっこいい。
(コレハ、マネデキル…)
ニューヨークのリトル・イタリーに住むイタリア系移民の大家族の暮らしぶりに興味津々です。
キリスト教への信仰が根付いていて、
電話の横にローマ法王の写真が貼ってあったり、
すぐに教会に懺悔に行ったり、
ロレッタが、ロニーとのデート前に(ロレッタはロニーの兄と婚約中)、白髪を染めてパーマをかけてしっかりメークして、見違えるような美女になって美容室から出た瞬間に、シスター(尼僧)にぶつかったり。
食いしん坊の私がチェックしたのは、ステーキのシーンと、もうひとつ。
「眠るのは死んでるみたいで怖いんだ」という、老いに怯えるロレッタの父親、コズモ。
妻の目を盗んで不倫中です。
レストランで向き合うコズモとムチムチした女。
この女性がチビチビ食べてるのは…これは!?
カンノーロだ!
この場面です。
小さな筒、と言う意味を持つ、イタリア・シチリア島の郷土菓子。
小麦粉でできた生地を筒状にして油で揚げ、リコッタチーズのクリームがたっぷり詰まってます。
小さな女の子連れの男性が、簡易テーブルに並べて売っていて、
(なぜここに、こんな珍しいイタリアのお菓子が…)
(しかも、親子で、細々と売っている…)
思わず買いました。
「これって、ゴッドファーザーに出てきたお菓子ですよね!」と言ったら、
その男性、にっこりうなづきました。
カンノーロ、都内で食べた時には、日本人向けなのか、中は生クリームとカスタードクリームでした。
しかし、上諏訪のカンノーロは、正しくリコッタチーズのクリームがぎっちり!
おいしかったです。
飲み物のシーンも気になります。
序盤に父親と、ラストでは家族でシャンパンを飲むシーンがあって、
グラスに注いだシャンパンに、白い固形物をポンと入れて、シャーっと泡立ったところを飲むんですね。
これなんだろう、ってずっと思っていて、今回、グーグル君に教えてもらいました。
角砂糖ですって!
あ~すっきり。
食べたり飲んだりのシーンがすごく気になる私です。
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