ダージリンママ介護日記

要介護5の実母79歳を介護した娘の日記 その後

朝、まずくなったスープと、失敗しない角煮

夏日になるという、日曜日。

明日も祝日でお休み。

夫は早々にジムに行き、ひとりだけのゆっくりした朝。

まずは、緑茶と梅干し。

 

 

朝ごはん。

雑穀米・鮭の塩麹焼き黒酢かけ・昨夜作ったスープ。

鮭はうすぼやけた味。

スープが、まずい。

昨夜はおいしかったスープが、一晩たったら、切り干し大根の味しかしない。

切り干しを入れたのが敗因だな。

こんなこともあるさ。

 

気を取り直して、豚バラブロック2㎏で角煮を仕込む。

直径30センチの琺瑯鍋で、豚肉・米ぬか・生姜・にんにくと、たっぷりの水を茹で続けること2時間半。

やわやわになった豚肉をそっと取り出し、丁寧に洗って、一口大に切る。

鍋には、泥状のスープと、豚の脂と灰汁を吸った米ぬかが残る。捨てる。

ひと回り小さな鍋に、薄味の調味液を作り、コトコトと煮ていく。

ずっと作り続けている、クッキングパパのレシピ。

毎回、必ずおいしくできます。

 

出来立てをお味見。

しっとりホロホロのお肉を口に入れると思わず目を閉じる。

かなり、薄味に仕上げます。

今回も上手にできました!

 

お夕飯にたっぷりの新玉ネギと一緒に食べて、残りは、冷蔵庫へ。

翌朝、きれいなラードをゲットしました。

豚バラ、ありがとう。

 

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ずっとそばに置く本③ 叶恭子のスーパービューティー

2000年発行。叶姉妹の本。

約20年前にブックオフで購入。

見るたびに、やる気が出る本である。

 

この頃の叶姉妹は、本当に美しい。

お二方とも、おそらく30代。

イロモノ扱いされることもある叶姉妹だが、

私の叶姉妹は、この本だけで十分。

食事・美容・運動・体調管理・外食などについて、浮世離れしたこだわりが満載。

叶家のパントウリー(原文ママ)が初公開され、常備品が紹介されている。

オリーブオイル・赤ワイン・ミントティー・スタバのコーヒー豆・松の実・ピーナッツ・アーモンド・ヒマワリの種・干しイチジク・クルミマカダミアナッツ・十穀米・クラッカー・べに花油を使ったマーガリン・卵・各種チーズ・クロワッサン・モンタボーのパンドウミ・ベーグルドーナツ・シャンパン・ヴィッテルのミネラルウオーター…

ヘルシーで栄養価の高いものを中心に、好きなものは我慢せず楽しんで食す…

 

本当はどんな生活をしているのか、ということには興味はなくて、

プロジェクトとしての叶姉妹は美しくて知的。

この本で紹介されている、強化スープ・ヒーリングスープに感化され、

野菜中心のスープをよく作ります。

 

今日は、

新玉ねぎ・春キャベツ・新じゃが・長いも・人参・プチトマト・太ねぎ・ピーマン・骨付き鶏肉・にんにく・生姜を、玉ねぎ麹+にんにく麹でゆっくり煮込みました。

途中、思いついて、切り干し大根を投入。

 

 

 

 

明日食べるつもりだったけど、我慢できずに深夜0時16分、いただきます。

じゃがいもと長いもが溶け始めていて、トマトの酸味が、塩味と野菜の甘味をまとめあげていて、おいしい。

味噌汁含め、スープって、おなかと心を満たします。

ごちそうさま。

 

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私の昭和④ 夏みかんと塩むすび

 

昭和42年(1967年)8月の或る日。

後列、父と2歳の私。

前列真ん中が父の父、私の祖父。

祖父の両脇は、たしか祖父のいとこの、お孫さん達。

静岡県沼津市の内浦湾にある三津海水浴場。

海水浴といえば三津でした。

駿河湾の中の内浦と言う湾にあり、波も小さく、水もきれいな場所。

 

一緒に住んでいたこの父方の祖父は、50代で脳卒中を起こし半身に麻痺が残りました。

子供だった私の頭には、

「おじいちゃんは、ノウイッケツで、チュウブウになった」と、刻まれました。

 

仕事ができなくなった祖父は、家まわりの雑用や、掃除、片付け、ゴミ燃やしなどをいつもセッセとしていました。

口うるさくて、我が強く、世話好きで、噂話が大好きな、働き者。

50代で息子の世話になることになった負い目があったのか。

商才も野心もある息子に、複雑な思いがあったのか。

とにかく、折り合いの悪い親子でした。

 

祖父の事を母が、

「一言居士」と言ったことがありました。

  ―何にでも自分の意見をひとつ、言ってみなくては気のすまない人―

小さい頃はやさしいおじいちゃんって思ってたけど、

(昭和43年 三島大社 私と祖父)

大きくなってからは、うるさいなあ、って思ってました。

 

 

先日、友人の自宅でとれた夏みかんをもらって、この祖父の事を思い出したんです。

おじいちゃんは酸っぱい夏みかんが大好きで、

ごつごつしたやつを、麻痺した手で押さえ、器用にむいていました。

昨今、スーパーに並ぶのは、はっさくや甘夏で、夏みかんはあまり見ませんよね。

久しぶりに食べた夏みかんは、しっかり酸っぱくて、苦くて、はちみつ漬けにしたら、

とってもおいしくて、ひとりで食べてしまいました。

 

夏みかんの香りとともに、漂ってきたにおいがあります。

今ならわかる、あれは加齢臭。

上下ラクダ色のシャツを着たおじいちゃんのあの匂い。

嗅覚と記憶の結びつきにはいつも驚かされます。

 

もうひとつの思い出。

中学生の時、週末でした。

バスケット部の練習で、口をきくのも億劫なくらいヘトヘトで帰宅した私に、

塩むすびをにぎってくれ」と。

じゃりじゃりの塩で、おひつに残っていた冷ご飯をにぎって渡したら、

「うまいうまい。俺はこれで育った」って。

めんどくさいなあ、って思いながらにぎったおにぎりを

こんなにうれしそうに食べるなんて。

切ないような、申し訳ないような気持ちになったっけ。

 

お塩だけのおにぎり、おいしいですよね。

ごちそうさま。

 

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台所で過ごす日曜日

 

曇天からの雨。寒かった日曜日。

 

紅茶と、ロールパンにハムとレタスをはさんで、朝ごはんを済ませたら、

台所に椅子を持ち込んで、漫画を読みながら,ひねもす料理をしました。

 

紫蘇・胡瓜・パプリカ・セロリを刻んで、

豚ロースをマリネ液(醤油・酢・砂糖・酒)に漬けこんだものをのせます。

蕎麦と一緒に食べるのが好き。

ネットフリックスで「ハウスオブカード(2周目)」を見ながらお昼に食べました。

 

ごぼうできんぴら。

ごぼう・新玉ねぎ・新生姜…

やわらかくて香り高い春の野菜がたくさんの、この季節。

 

鍋いっぱいの、かきたま汁。

かつお出汁、鶏ガラ顆粒、塩で味つけしました。

透明な汁に水菜とネギの緑色がきれい。

 

炊き込みご飯ですが、

今回は炊き込まずに、味つけして炊いたご飯と、炒め野菜を寿司桶で混ぜました。

ご飯が、ポソッとなってしまいました。

 

終盤は、ミキサーと、ブンブンカッターの出番です。

新玉ネギドレッシング

新玉ねぎ麹

にんにく麹

人参ドレッシング

新玉ねぎ+ピクルス+マヨネーズで、タルタルソース

新玉ねぎの甘酢マリネ

 

出色は、人参ドレッシングでした。

野菜で野菜を食べる。

血液がきれいになるような気がします。

 

憂鬱な月曜日を前に、早く布団に入る。

たくさん眠ると、間違いなく、体が楽なのだ。

当たり前だけど、なかなか、できないのだ。

 

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つい、イワシを買ってしまったら。

 

よく行く小さなスーパー。

お魚屋さんに居るのは、同年代のおばちゃん。

夜、食パンを買いに寄ったら、

「これ、20パー引くから、持ってかない?」

なんて言われてつい買ってしまった。

ピカピカに太ったイワシ

 

もう夕飯は済んでる。

明日は忙しい。

今、このイワシをなんとかする。

オイル煮だ。

頭を落とし内臓を洗って、塩水に30分くらい漬けておく。

水気をふき取り、たっぷりのオリーブオイル・塩・にんにく・輪切り唐辛子で、ぐつぐつ煮る。

20分くらい煮ると、骨まで柔らかくなって、オイルにもイワシのうまみが溶け込んで、そのままガラス容器に入れて保存。

 

翌日、まずはイワシ丼。

オイルと一緒に、フライパンでこんがり焼いて、柔らかい分葱も投入。

醤油をジュッ。

ご飯の上にドンとのせて、七味を振って、ハフハフいただきます。

 

 

森瑤子さん考案のヨロン丼です。

森さんはオイルサーディンの缶詰を使っていました。

 

長女が2歳の頃、父が出張の途中でひょっこり寄って、

ちょうどお昼時だったから、缶詰でこの丼を作りました。

「おまえ、料理がうまくなったなあ」って言ってくれたっけ。

あまりに簡単で、料理ともいえないような一品だけど、

お父さん、やさしいのよね。

そのあと、畳にゴロンと横になって一瞬いびきをかいた、と思ったら、

パッと起き上がって、

「じゃあ、まこちゃん、またじいじのおうちに来てね」と、

長女の頭をなでて、出ていきました。

 

あと10年くらいは元気でいると思っていた父が、

78歳で胆管がんになり、あっという間に死んじゃった。

あれからもう8年。

母はその6年後に死んじゃった。

ヨボヨボで、シワシワの2人に会いたかったな。

 

 

イワシのオイル煮、次は白ワインとトマトソースを加えてパスタです。

 

おいしくて、いくら食べてもおなか一杯にならないんだけど!

タバスコたっぷり。

 

でもね、塩焼きが一番です、それは間違いない。

 

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今だけのイチゴトースト

 

小腹が空いたとき、納豆ご飯ばかりを食べてるわけじゃありません。

今日は8枚切りのトーストをカリッと焼いて、バターをたっぷり。

 

甘いイチゴがありました。

スライスしてのせてみる。

 

ちょい、甘すぎる。

バターの塩気だけじゃ、足りない。

 

塩を振りました。

イチゴをちょっと潰して、すかさずかぶりつく。

台所で立ったまま、食べちゃいました。

大満足。

 

ごちそうさま。

 

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大阪出張② お土産

 

1泊2日、駆け足の大阪出張。

お土産ミッション。

➀蓬莱551の豚まん。

②喜八州総本舗の焼きもち。

赤福

④都すみそ。

⑤おいしそうなもの。

 

➀蓬莱551 梅田阪急店で、チルドではなく、温かいのを購入。

翌日の朝、ひとり暮らしの娘からの写真です。

豚まんに対する敬意を感じる蒸かし方。

すぐにかぶりつかず写真を撮ってくれました。

5個はいける、とのこと。

 

②十三駅そば。喜八州総本舗。

以前にここの焼きもちを食べて以来、いつかまた、と心に決めていました。

緑色の焼きもち。

4個760円。

つきたてのお餅にヨモギたっぷり。

甘すぎないあんこ。

夜7時くらい、仕事帰りの人達が並んでいました。

どうやら、酒饅頭と焦げ加減を指定できるみたらし団子が人気の様子。

焼きもちと、酒饅頭を買いました。

これも、娘からの写真です。

トースターでこんがり焼いて、上あごを火傷しながら食べたそうです。

酒饅頭は甘酒の味、とのこと。

 

赤福

西に行って、駅にあればつい手に取ってレジに並んでしまう赤福

下段のカールこそ、買うべきだったのでは!?

 

④都すみそ。

京都駅のお土産店で購入。

千鳥酢で有名な村山造酢の商品。

原材料は、白味噌・米酢・砂糖・からし・卵・ウコン(着色料)。

セロリを切る。

完成された味の酢味噌。

ネギぬたを作らなくてはなりません。

 

反省点。

セロリは筋をとりましょう。

すると、シャクシャク咀嚼がスムースで、セロリの水分と香りと酢味噌が口の中で混ざり合い、ジャパニーズサラダここにあり、となります。

 

⑤スーパー探索。おいしそうなものはどこだ。

今回はこれ。

 

フォロのドレッシング。

この外観、これは!とおいしさを確信。

初めて見ました。

濃厚でさわやかで、おいしい洋食屋さんの味。

あたたかくなってくると、生野菜が食べたくなります。

花粉はいらないから、春だけ早く来い。

 

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大阪出張➀

 

1泊2日の大阪出張。

現地でのミッション。(仕事以外ね)

➀蓬莱551で海鮮焼きそばを食べる。

茨木駅ちかくの、たつみやの立ち食いうどんを食べる。

③にしんそばを食べるために、帰りは京都から新幹線に乗る。

④おいしいお土産を買う。

 

 

➀蓬莱551で海鮮焼きそば。

梅田阪急百貨店のB1階。

1030円。

上品な薄味。

お酢をたらーり。

3分で完食。

 

茨木駅近くの、たつみや。

立ち食いのそば・うどん屋さん。

 

地元の人達が普段着で集う。

本当においしいものは、ここにある!

時間がなくて素通りしました。

無念。

 

③帰りは、京都から新幹線。

山陽新幹線の遅れがあり、海外からの観光客でごった返していました。

「松葉」京都駅店。

初めてのにしんそば。

甘露煮ほど甘くはないが、しっかり味の染みたにしん。

蕎麦に埋もれて供されました。

切れのある出汁、骨まで食べられるにしん、麺は細目。

おいしいです、おいしいけど、

これで税込み1870円は、

インバウンド価格ってやつですか?

 

④のおいしいお土産は、追って。

 

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オールタイムマイベスト映画⑦月の輝く夜に

1987年のアメリカ映画。

月の輝く夜に

ニューヨークを舞台にした、イタリア系アメリカ人の人間模様を描いた作品。

 

前半、主役のロレッタ(シェール)と、ロニー(ニコラス・ケイジ)の初対面の場面で、ステーキが出てきます。

この場面。

たぶん、塩コショウだけのシンプルなステーキ。

パスタはかなり細麺。

胸毛ワサワサのロニーに、ロレッタが焼いてあげました。

ロレッタは、パスタだけを、塩を振ってからクルクルとフォークに巻き付けて食べてます。

真似して、ステーキを焼きました。

付け合わせは、クレソンと玄米。

味付けは、焼肉のたれとにんにく。

おいしかった!

 

この映画は、シェールの独壇場です。

「ポップスの女神」の愛称を持つ彼女は、歌手・女優として50年以上の芸歴を誇る、

世界的なレジェンド。

この頃、30代後半。

ミルク飲み人形みたいに開閉する大きな三白眼が素敵。

スタイル抜群で、

(ヤッパ、ヤセテナイト、ダメカナ…)

かなり低音で話すところもかっこいい。

(コレハ、マネデキル…)

 

 

ニューヨークのリトル・イタリーに住むイタリア系移民の大家族の暮らしぶりに興味津々です。

キリスト教への信仰が根付いていて、

電話の横にローマ法王の写真が貼ってあったり、

すぐに教会に懺悔に行ったり、

ロレッタが、ロニーとのデート前に(ロレッタはロニーの兄と婚約中)、白髪を染めてパーマをかけてしっかりメークして、見違えるような美女になって美容室から出た瞬間に、シスター(尼僧)にぶつかったり。

 

食いしん坊の私がチェックしたのは、ステーキのシーンと、もうひとつ。

「眠るのは死んでるみたいで怖いんだ」という、老いに怯えるロレッタの父親、コズモ。

妻の目を盗んで不倫中です。

レストランで向き合うコズモとムチムチした女。

この女性がチビチビ食べてるのは…これは!?

カンノーロだ!

この場面です。

小さな筒、と言う意味を持つ、イタリア・シチリア島の郷土菓子。

小麦粉でできた生地を筒状にして油で揚げ、リコッタチーズのクリームがたっぷり詰まってます。

以前、諏訪湖に行ったときに上諏訪の駅の直売所で、

小さな女の子連れの男性が、簡易テーブルに並べて売っていて、

(なぜここに、こんな珍しいイタリアのお菓子が…)

(しかも、親子で、細々と売っている…)

思わず買いました。

「これって、ゴッドファーザーに出てきたお菓子ですよね!」と言ったら、

その男性、にっこりうなづきました。

カンノーロ、都内で食べた時には、日本人向けなのか、中は生クリームとカスタードクリームでした。

しかし、上諏訪のカンノーロは、正しくリコッタチーズのクリームがぎっちり!

おいしかったです。

 

飲み物のシーンも気になります。

序盤に父親と、ラストでは家族でシャンパンを飲むシーンがあって、

グラスに注いだシャンパンに、白い固形物をポンと入れて、シャーっと泡立ったところを飲むんですね。

これなんだろう、ってずっと思っていて、今回、グーグル君に教えてもらいました。

角砂糖ですって!

あ~すっきり。

 

食べたり飲んだりのシーンがすごく気になる私です。

 

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どぶの匂いを胸いっぱい吸い込んだ いつも心に居てくれる母

 

富士市岩本山公園から車で約30分。

母の実家があった今泉町に到着です。

 

歯を全開して、満面の笑みを浮かべ、がま口を握りしめた割烹着姿の祖母が向こうから小走りに近づいてきます。

「よっちゃん!」と私を呼ぶ声まで聞こえる…

 

すぐ先に、

「ちょうだいおばさん」と呼んでいた駄菓子屋さんがありました。

子どもたちが、

「ちょうだい!」といって、お店に入るからだと思います。

ドキドキするくらい、楽しかったな。

 

 

 

丘の上の中央図書館から見える景色。

やっぱり、製紙工場の煙が見えます。

紙を作るには、たくさんの水が必要で、

ここには、田子の浦あり、富士山の湧き水あり、だから製紙業が発展したんだよ、と祖父が話してくれました。

 

きれいな緑色の水草が透けて見える、こんな「どぶ」もあります。

このどぶの匂いを胸いっぱい吸い込むと、昔の自分に会えます。

 

母から禁止されていた炭酸飲料と漫画。

ここに来ると、おばあちゃんが買ってくれます。

マーガレットはほとんどが続き物で、よくわからないのに何度も読んだし、

コーラよりペプシの方が罪が軽いような気がして、ペプシを飲みました。

きっと母は知っていたと思うけど、一度も咎められることはなかった。

ひとりで来られるようになると、おじいちゃんが富士駅まで迎えに来てくれました。

 

 

でもやっぱり思い出すのは、母と一緒にきた事。

この時のことは覚えていないけど、

自分の笑顔のかわいらしさに泣けちゃいます。

このソファも、まあるいツルツルしたクッションもよく覚えています。

抱きしめて育ててくれた親に感謝を伝える術はもうないけど、

私が元気に幸せであることが恩返しです。

 

P.S. この右奥に寝室があり、夜、布団に入ると、ドアはパタリと閉められ、

母が低い声で、父の愚痴を親に訴えているのをよく聞きました。

子どもはすべてを知っている。理解できずとも知っている。

 

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