これはドライデーツ。
なつめやし、です。
黒糖のようなさっぱりした甘さで、最初に食べたとき美味しくてびっくりしました。
脳にいいから、と弟が送ってくれたものです。
サウジアラビア産だったかな。
A3くらいの箱にぎっちり並んでいて、1日2粒食べてますが、まだまだあります。
オーガニックで、いいお値段すると思います。
弟が生まれた時から知っていますが(当たり前)、
3歳年下で子供の頃からちょっと変わってました。
心優しいけど癇癪持ちで、切れると厄介。
今まで、いろんな軋轢や衝突がありました。
私は一番上で、弟、妹がいます。
弟と妹は、交流ほぼなし。
今回、妹に小さな脳動脈瘤が、私に大きな脳動脈瘤が見つかった時、
すぐに弟に連絡しました。
「検査してね」
弟の検査結果が明日、という日にラインが来ました。
「私は大丈夫だと思う。なぜなら、私はいろいろ気をつけているし、私に見つかるなら、だれにでも見つかるということになってしまう。姉と妹に見つかったのは、原因がある。言わずもがな」
という文面でした。
胃が収縮しましたよ。
なぜこんなこと言う?
あんたちは自業自得、って言われてる?
そして次の日、異常なしの検査結果を受けて、
「ばんざ~い!」というメッセージ。
「よかったね、安心しました」と返信したけど、もやもやがひどい。
その少し後、手術前にこのデーツが送られてきました。
脳にいいから、って。
弟と縁が切れることはないし、
奥歯にものが挟まったような関係だけど、
これからもつきあっていきます。
デーツありがとうの電話をしたら、
「早く手術終わるといいよね」と言いました。
その「ね」がやさしかった。
小さかったころ、アメをもらいました。
でも、私が何かで母に叱られて、飴を取り上げられたんです。
そしたら弟がトンカチを持ってきて、
自分の飴を力任せにブチ割り、私に分けてくれようとしました。
小さな飴に鉄製のトンカチですから粉々になりました。
2人で粉をなめました。
「ね」だけで、こんな思い出がよみがえるんですから、兄弟とは不思議なものです。
他人の始まりとも言いますが、お互いのどちらかが死ぬまで、つかず離れずにいたいと希望します。
弟のためでも、自分のためでもなく、母の気持ちがわかるから。
母は弟に何かを話すとき、メモを用意してました。
➀ほめる。(仕事のこと、おなかが少しひっこんだこと)
②世間話。(弟は人のうわさ話が好き)
③本題:一番いいたいこと。(下請け業者に大きな態度をするな。シャツをズボンの中にいれろ)
④食べ物(おいしいものを買っておく。特に奥さんが好きそうなもの)
レジメですね。
母も、弟は扱いにくいと思っていたんです。
いつも彼のことを心配していて、心から愛していました。
だから母のために、仲良くやっていきます。
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