ダージリンママ介護日記

要介護5の実母79歳を介護した娘の日記 その後

まんてんぶすごりら

寒い朝、甘酒でおなかを温めると肩の力が抜けて楽になります。

ホッとしてから、アボカドトーストで朝ごはん。

 

さいたま新都心、という駅に初めて降り立ちました。

くっきりとそびえたつ意匠をこらしたビル。

郵便局もスーパーも大きな病院も役所もある。

少し離れれば畑があって、住みやすそうな町。

高崎線常磐線には松本清張の小説がぴったりくる。

でも今回は、水上勉飢餓海峡

黄ばんだ紙に、小さめの明朝体

登場人物の名前もどこか古めかしい。

上下巻の長編ながら、どこから読んでも引き込まれる。

スマホに氾濫する日本語とは別格の躍動感。

スマホばっかり見てたらだめだぞ、自分。

 

帰りの高崎線、ランドセルの小学生たちが乗り込んできた。

3年生くらいかな。

女子2人が私の横に座り、おしゃべりしている。

そこに男子3名が団子状に絡まりながらやってきて、

うち一人が、目をぐるんぐるんに泳がせながら、

「こいつが~、まんてんぶすごりらだってえええ」と、

女子に言う。

他男子2人は、もじもじ居心地が悪そう。

ちらっと男子達を見た女子は、何も言わない。

男子去る。

男子、なぜかもどってくる。

まんてんぶすごりら発言の男子が女子を見る。

女子、手をこまねく。

ごりら男子、恥ずかしそうにちょっとうれしそうに足を止める。

女子、

「○○はもう出したの?○○先生が明日まで....」とかなんとか。

よく聞き取れない。

男子、へらへらして何も言わずに消える。

 

男子のむき出しの好意と、女子の落ち着き。

あの女子、かっこよかったなあ。

 

 

家に着いたら夕焼けでした。

 

太い日本蕎麦をワシワシ食べたい。

 

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