母と住むこのマンションには100世帯以上が暮らしています。
給排水設備の大修繕工事が行われていて、
今日は入室作業の日でした。
昨夜、台所・洗面所・トイレ・ふろ・洗濯機周りを片付けて、今朝8時半ぴったりに作業が始まり、夕方5時半まで排水禁止です。
母の排泄が全介助でよかったと思ったりして。。
さすがに夕方4時過ぎたあたりから、あー早く終わんないかなーとイラつき始めました。
手も洗えませんから、ウェットティッシュが大活躍です。
母の為に全面リフォームしたこのマンションは、介護用に造作してもらったところがいくつかあります。
例えば洗濯機の位置です。
洗面所の中にトイレと並んであったのですが、車椅子のままで入れるように、洗濯機を廊下の物入があった場所に移動しました。
洗濯機からの排水が、廊下を横切ることになり、勾配が十分でなく水が滞留しがちになりました。
工務店が、勾配を少しでも大きくするために、排水管の高圧洗浄がやりやすいように、洗濯機に下駄を履かせてくれました。
廊下全体を持ち上げれば、勾配を稼げますが、車椅子での移動を優先して、
玄関との段差を最小限に抑えてあります。
今回の作業の前に工務店から図面と工事の際の写真をもらって、先に渡しておきました。
さて、夕方5時半、総監督が最後のチェックにやってきました。
責任感と疲労がみなぎったイケメン30代です。
洗濯機の排水をチェックしながら渡した図面を見ていた彼が、洗面所の中から、
「すみません、いいですか!これ、無理にこっちにもってきてるんで、どうしても水が滞留しますから、高圧洗浄は毎回必ずきちんとやってもらってください!それが最大限できることです!」
母のベッドで一緒に寝ていた私(作業員がいてもおかまいなし)は飛び起きて、彼のそばにたどりついた時にはもう言い終わってました。
言い方がきつくて、大声!
でも、汗びっしりのおでこを見たら、反感がシュルシュルシュルと音を立てて消えてゆきました。
ご時世もあって、帽子にマスク・長そで長ズボン。
3か月続く高齢者の多いマンションでの作業はさぞ気苦労も多いことでしょう。
わかりました!ありがとうございました!と最敬礼しました。
母は口腔ケアの時、なかなか口を開けてくれません。
訪問看護師さんも苦労していて、今日も大変でした。
「奥の方と裏はあまりちゃんとできてません、すみません」
と言いながら、荷物を持ってさようならという段になって、
母が口を開けて寝始めたのです。
看護師さん、
「アッ」
と言うやいなや、荷物を置き、スタタっと洗面所に走り、
「チャンス!」
と言いながら口腔ケアを始めたのです。
「いいよ、いいよ、今日はもういいよ」
という私をものともしません。
迷いのない実直さを見せてもらいました。
今年就職した次女は今、オンライン研修を在宅で受けていて、先週から英語でのロールプレイが始まりました。
英語が苦手の彼女にとってはありがたくも厳しい試練です。
約30分のプレゼンテーションと質疑応答の後、フィードバックと呼ばれる指導をもらうのですが、
「内容はまだまだなんだけど、まあいいかと思わせるものがあなたにはある」
と言われたそうです。
彼女の持っているもの、それは「明るい必死感」だと思います。
総監督の汗とプロ看護師の実直さに、見習いペイペイの必死感を並べることはできませんが、一生懸命は心を動かすと実感しました。
今日母が食べたもの。
夏ミカン、まくわうり、梅干し。
ジャスミン茶とくるみパンにバターをはさんで。
お夕飯は、鶏つくねと甘酢生姜あえ、らっきょとおしんこ茄子、キャベツのお味噌汁、ゆかりご飯。
おやすみなさい。
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