ダージリンママ介護日記

要介護5の実母79歳を介護した娘の日記 その後

母はずっと母だから。

何かの拍子に前歯が欠けてしまい、間の抜けた顔になっていた母。

以前からお世話になっている、同じマンションの1階にある歯医者さんに予約を入れました。

入院やてんかん発作でしばらく行ってなかったので久しぶりです。

ひとまわり小さくなって経鼻胃管をいれている、そんな母を、

「あら~おひさしぶりい!お顔の色もよくて、お元気そう!」と

満開の笑顔で迎えてくれたスタッフのみなさん。

 先生はたぶん60歳くらいの強面でやさしい方です。

母はいろんなことをなんとなく理解している、と思うんです。

家族以外だと、微妙に態度が違うし、言葉も違います。

デイケアで英語が飛び出たように、環境の違いも認識していると思います。

歯医者でも、おとなしく口を開けます。

治療がすすむにつれて、抵抗したいような、我慢できないような態度を見せるんです。小さい声で、ばか、って言ってみたりもします。

治療中、私は待合室にいますが、ドアがあいているので、空気や会話は伝わってきます。

治療も終盤の頃、先生が、

「○○さん、ご立派です。もうすぐ終わりますよ」とおっしゃいました。

ジーンとしちゃいました。

 

訪問入浴を利用し始めたころ、

タオルを掛けただけの母をじっとみていた男性スタッフにクレームを入れました。

もうおばあさんだし、入浴スタッフなんだからそんなこと言ってたら仕事にならないよ!と飲み込むことはできませんでした。

 

訪問リハビリの際、母の体をほぐしながら、

「娘さん、泊まり込みですか。大変ですね」と言ったPTに、帰りの玄関先で外に出て、

「あれは言わないでね」と言ったら、すぐにわかってくれました。

 

母の怒り発作がひどかった時、手が出たり、暴言を吐いたりすることがありました。そんな母に、

「おつらいですね、大丈夫ですよ」と肩をさすってくれる看護師さんもいれば、バカと言われて、

「私バカじゃないよ」とむきになる看護師さんもいます。

 

母は耳がいいと思います。

大きな声を出す必要はありません。

でも反応が薄いし、認知機能が低下していますから、つい、

「○○さん!聞こえますか!お熱、はかりますよおお!」

となるのは、よくわかります。

私もそうなっちゃうときありますから。

 

だから、高齢の女性としての母に、普通に向き合ってくれる人に会うととってもありがたくて、うれしくなります。

遊びに来てくれた娘の彼氏のお母さまが、帰り際に母の手を握って、

「突然おじゃましてしまってごめんなさい。でもお会いできてうれしかったです」と静かに優しく語りかけてくれた時、

「ああ、私もこういう人になりたい、ならなくちゃ」って思いました。

 

 

今日食べたもの。

午前中。

f:id:Darjeelingmama:20201215175747j:plain

梅干し復活!

 

夕方。

f:id:Darjeelingmama:20201215180113j:plain

卵入りお味噌汁と、バタートースト。

 

ランキングに参加しています。よかったらクリックお願いします。

 

 

にほんブログ村 介護ブログへ  にほんブログ村 介護ブログ 要介護5へ    にほんブログ村 ライフスタイルブログ 心のやすらぎへ
 

 

在宅介護 介護ブログ・テーマ
在宅介護