ダージリンママ介護日記

要介護5の実母79歳を介護した娘の日記 その後

冷茶を仕込む朝

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朝の果物を私も一緒にいただきました。

ごつごつしていて、種が多くて、酸っぱい苦いでも甘い、夏みかんです。

 

暑くなりそうな朝には、冷茶を仕込みます。

いつものお茶っ葉を多めにいれて、上から氷をギシギシいうくらい乗せて放置。

誘い水も少し。

1時間もすれば、トロンとした冷茶が出来上がります。

水と氷を何度か足して楽しみます。

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きれいな黄緑色、甘くてまろやかです。

 

今、母との会話はほとんど成立しません。

体を動かしたり、車椅子やベッドの移乗の時や、マッサージで痛い時、歯磨きの時などは嫌がったり、ばか!と言ったりしますが。

1日に1.2回、話しかけると頷く時があり、そんなときはいろいろ聞いてもらいます。

たまに、だいじょうぶ?などど言う時があります。

それが、今朝7時に体位変換して二度寝しようかなと思った時に、

おはよーって、言ったんです。

 朝って、そういう時間なんでしょうか。

2年前のことを思い出しました。

朝、ベッドにいる母が、

 「もう起きた?お茶、いれようか」って言ったんです。

既に食事も排泄も全介助だった母です。

元気だったころにも、何度も何度も聞いた声でした。

 

誰も来ない日曜日、現実が現実でないような気持ちになることがあります。

煙るような小雨が窓の外をクリーム色に見せていて、その気配が青い壁のこの部屋に溶け込んできます。

母は外を向いて横たわり、話しかけると動くような気がしますが、声は聞けません。

 

夜中に往診に来てくれた主治医にお母さん死んじゃうんですかって

泣きながら聞いたり、

もう楽にしてあげてください、って頼んだり、

亡くなった父の写真に、お母さんを呼ぶなと恨み言をぶつけたり、

そんな日が何度もあったことを思えば今は穏やかです。

母がつらそうでなく生きている、それだけでありがたいはずなのに、

また話がしたいなどという野望が台頭してくるんですね。

 

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冷茶と水ようかん。

何も言わなくてもいいじゃない。

こうして好物をツルリゴクリと食べてくれるんだもの。

 

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