日曜日。介護サービスはすべてお休み。
7時に一度起きて、まだ眠っている母を整え、エンシュアを注入します。
白湯で薄めた約400㎖の温かい液体が母の経鼻胃管から流れ込むのを確認して、二度寝しました。
1時間後、アラームに起こされ、空になったボトルを外して、白湯を20㎖ほど注入します。
まだ眠っている母の横にもぐり込みました。
そして、みた夢を反芻しました。
今より少し長い髪にパーマをかけていて、色白の母によく似合っています。
母が目をくるくるさせて、何やら話しかけてきますが、
驚いている私の耳には何も入ってきません。
お母さん、治ったの?
そうよ、ほら、と足踏みして見せる母。
近くの農家に手作りのこんにゃくを買いにいく、と言って足早に出ていきます。
いつの間にか私と父と母が車に乗っています。
このあたりで、ああこれは夢か、と思いました。
元気な母に会うには夢にみればいいんだ。
この手がありました。
隣で母は、少し口を開けてまだ寝息をたてています。
経鼻胃管をしながら、口からの食事をすすめています。
バター、マスタード、マヨネーズをしっかり塗って、
キュウリやトマトは皮をむいて、
クリーミーなアボカドや、クリームチーズ、卵などを小さく切って
たっぷり挟んで、パンはサンドイッチ用のやわらかくて薄いやつ。
のど越しよく食べられるように、ジューシーなサンドイッチを作ります。
水分はトロミをつけてもむせることがあるので、お茶がわりの果物を添えて。
何も食べられない数か月があったことを思うと、嘘のような回復です。
おいしい?と聞くと、小さくうなづいてくれることもあります。
急がず焦らず、今を受け入れて、時々夢に助けてもらいながら、過ごしていきたいです。
ランキングに参加しています。よかったらクリックお願いします。