ダージリンママ介護日記

要介護5の実母79歳を介護した娘の日記 その後

経鼻胃管を抜く日

食べられなくなった時、選択肢が提示されました。

このまま枯れるか、経鼻胃管、胃ろう、点滴などで延命するか。

 

母の気持ちを知る術がなかったので、家族で話し合いました。

きっと母は枯れる方を選ぶだろう。

でも、私達はあきらめられない。

要介護5でも、会話や笑顔がある日があった。

てんかんの薬の副作用で意識レベルが低くなり、食べられなくなったのかもしれない。

薬を調整して、起きている時間を増やせば、また食べられるようになるんじゃないか。

 

往診の主治医は、月並みながら、ほんとうに寄り添ってくれる先生です。

枯れる選択はできない、

あきらめられない、

母の気持ちを考えると残酷なことをしているかもしれない、

でも、母に生きていてほしい、もう一度、頑張ってほしい!

感情失禁さながらに、先生に気持ちを吐露しました。

先生は、

「わかりました。お母さま、お幸せだと思いますよ、

皆さんの気持ち、伝わっていると思いますよ」と言ってくれました。

ありがたい言葉だと思いながら、

お母さんごめんごめんねごめんなさい、と心で謝りました。

 

あれから約4ヶ月。

てんかんの薬をギリギリの量に調整してもらい、

栄養状態は改善し、

目覚めている時間が少しずつ増え、

今や、1日に2回、軽い食事をとれるようになりました。

てんかん発作は、ときどき起こします。

 

そして、主治医から先日、

「前とは違う意味で、胃ろうをしたらどう?」との話がありました。

経鼻胃管を抜いたほうが、飲食は楽になるし、水分が難しければ胃ろうから水分と薬を入れたら、ということです。

 

胃ろうについては、いろいろな意見があるみたいです。

今回の母の胃ろう提案は、補助的な使い方ともいえると思います。

考え始めると、喉がカラカラになる事案です。

基本的に私が一人で介護を担っているので、

兄弟や家族は最大限私の意思を尊重してくれます。

だからまた、カラカラになります。

 

決めました。

胃ろうはせずに、来年、妹が帰国(おそらく春)したときに経鼻胃管を抜く。

 

その先に何があるのか。

まだわからないけれど、管を抜きたい。

母が、母の身ひとつで、息をして、食べ、飲み、眠り、どんな顔をしてくれるのか。

何かを言ってくれるのか。

私と妹とで、全力で介護して、母の言葉に耳をすませたい。

コロナのせいで、妹が来れなかったら、私一人でそれをやろうと思います。

娘達が助け、見守ってくれるでしょう。

 

来年の春、たぶん、花粉症の頃、経鼻胃管を抜く予定です。

 

やっぱ無理!!!ってなるかな。

 

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