ダージリンママ介護日記

要介護5の実母79歳を介護した娘の日記 その後

アイドントノーと言った日

母はなかなか体調が安定せず、週1のデイサービスに続けて3回以上行けたことがありませんでした。

現状ではデイサービスは難しそうです。

主治医のすすめがあり、この10月から今日を入れて5回、デイケアに行けてます。

デイサービスと違い、看護師さんがいて医療的ケアが必要な人の為の介護サービスです。

送迎あり。車椅子のまま車でGO。

出かける母も、見送る私も、パジャマのままです。

約6時間の滞在中に、栄養注入、入浴→スキンケア、口腔ケア、食事、浣腸、嚥下訓練、マッサージなど、ほんと、けっこう忙しいと思うんです。

全身くまなくチェックしてくれて、爪を切ってくれたり、踵が少し赤いです、などと教えてくれます。

体位変換も定期的にしてくれて、私がそこに行って横たわりたい!おねしゃす!と思ってしまう優しい看護師さんたちがいるんです。

時節のイベントやリクリエーション的なことも、個別対応で小規模ながら、してくれます。

 

3回目から、小さなお弁当を持たせました。

 

初回弁当

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本日

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期待値の高まりが量に現れております。

 

初めて果物を持って行った日、連絡ノートにこうありました。

 

「柿、召し上がりますか」と聞いたら、

「ありがとうございます」と答えてくださいました。

 

看護師さんありがとう、お母さん頑張ったね。

で、その夜、私もやってみたんです。

「イチゴ、召し上がりまちゅか」

「ばかあ!!」

ああ、お母さん、外でかっこつけたのね。

 

次に、初めてサンドイッチを持って行った日。

帰ってきた母を迎え入れた玄関先で看護師さんが言いました。

「お母さま、英語、話されます?」

「ああ、ええ、そうですね、かじったりはしてましたね。え、どうして?」

「イチゴとサンドイッチ、どちらにします?と聞いたら、

アイドントノーとおっしゃって。え?と思ったんですが、そばに居た人も聞いたので、そうだと思うんです」

「ああ、え、ほんとに?なんか、ありがとうございます、ほんと」

お母さん、確実に、かっこつけてるね。

「途中で、もっと召し上がりますか?と聞いたら、ノーサンキューと!」

(もはや言葉が出ません)

そのあと、完食したそうです。

看護師さんが帰ったあと、母を抱きしめて少し泣いた私です。

 

すぐに海外の妹に電話しましたよ。

「かーちゃんすげー」と、妹らしからぬ粗野なお言葉。

でも、気持ちはわかる。

 

もうね、母がかわいくてしょうがないんです。

すべて。何をしても。どんなふうでも。

私もこんなばーさんになれるかな、とつぶやいたら、

「かなりやせないとね」と娘に言われました。

 

 

 

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