母はなかなか体調が安定せず、週1のデイサービスに続けて3回以上行けたことがありませんでした。
現状ではデイサービスは難しそうです。
主治医のすすめがあり、この10月から今日を入れて5回、デイケアに行けてます。
デイサービスと違い、看護師さんがいて医療的ケアが必要な人の為の介護サービスです。
送迎あり。車椅子のまま車でGO。
出かける母も、見送る私も、パジャマのままです。
約6時間の滞在中に、栄養注入、入浴→スキンケア、口腔ケア、食事、浣腸、嚥下訓練、マッサージなど、ほんと、けっこう忙しいと思うんです。
全身くまなくチェックしてくれて、爪を切ってくれたり、踵が少し赤いです、などと教えてくれます。
体位変換も定期的にしてくれて、私がそこに行って横たわりたい!おねしゃす!と思ってしまう優しい看護師さんたちがいるんです。
時節のイベントやリクリエーション的なことも、個別対応で小規模ながら、してくれます。
3回目から、小さなお弁当を持たせました。
初回弁当
次
本日
期待値の高まりが量に現れております。
初めて果物を持って行った日、連絡ノートにこうありました。
「柿、召し上がりますか」と聞いたら、
「ありがとうございます」と答えてくださいました。
看護師さんありがとう、お母さん頑張ったね。
で、その夜、私もやってみたんです。
「イチゴ、召し上がりまちゅか」
「ばかあ!!」
ああ、お母さん、外でかっこつけたのね。
次に、初めてサンドイッチを持って行った日。
帰ってきた母を迎え入れた玄関先で看護師さんが言いました。
「お母さま、英語、話されます?」
「ああ、ええ、そうですね、かじったりはしてましたね。え、どうして?」
「イチゴとサンドイッチ、どちらにします?と聞いたら、
アイドントノーとおっしゃって。え?と思ったんですが、そばに居た人も聞いたので、そうだと思うんです」
「ああ、え、ほんとに?なんか、ありがとうございます、ほんと」
お母さん、確実に、かっこつけてるね。
「途中で、もっと召し上がりますか?と聞いたら、ノーサンキューと!」
(もはや言葉が出ません)
そのあと、完食したそうです。
看護師さんが帰ったあと、母を抱きしめて少し泣いた私です。
すぐに海外の妹に電話しましたよ。
「かーちゃんすげー」と、妹らしからぬ粗野なお言葉。
でも、気持ちはわかる。
もうね、母がかわいくてしょうがないんです。
すべて。何をしても。どんなふうでも。
私もこんなばーさんになれるかな、とつぶやいたら、
「かなりやせないとね」と娘に言われました。
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