朝、5時に目が覚めて二度寝したら、母の夢をみました。
車椅子だけど、きちんとお化粧していて、笑顔なんです。
ワゴン車を妹が運転していて、後部座席に私と母が乗り込んで、
どこかに行こうとしています。
お母さん、何食べたい?なんて聞いてます。
母は10/12に無事退院してきましたが食事がとれなくなりました。
血液検査の炎症の値が、なかなか下がりません。
寝ている時間が増えて、起きていてもはっきりしません。
ゼリーを口にいれても反応が悪く、嚥下が弱々しい。
主治医がその様子を見て、
「う~ん」と下を向いて、
「ゼリーを少し、くらいにしておこうか」と言いました。
「咀嚼が必要なものは、危ないね」
申し訳なさそうに言う主治医に対して私はひきつった顔をしていたんだと思います。
あとで娘に、
「先生はいつもばあばの安全を一番に考えてくれるよね。ママの気持ちはわかるけど、
びくびくしながら食べさせて、むせたら何度も吸引して、
熱がでたり、点滴したり、そういうつらさを避けるほうがばあばは楽かもしれないよ。
お風呂とかマッサージとか、他の気持ちがいいこと、たくさんしたらいいよ」
と言われて、そうだよねえ、と思いました。
それでも、心のつっかえ棒がはずれちゃったみたいな気持ちです。
その後の脳MRI検査で、かなり脳がやせてきていることも判明しました。
病歴や、現状からすれば、しかたのないこと。
食事はもう無理かもしれないという現実。
それを裏付ける脳の画像。
はっきりと覚醒することがめっきり少なくなっていて、
でも、胃ろうがあるから、栄養は入っていきます。
もの言わぬ母の、顔色や顔つき、脈、血圧、足のむくみ具合や、体のやわらかさ、などを頼りに、気持ちや状態を推しはかります。
反応をしてくれることもあります。
ちょっと首をうごかしたり、
目をうっすら開けたり、
はああ、っという声を出したり、
背中をマッサージすると、目を閉じて少し背を丸めて気持ちよさそうにしたり。
でもやっぱり、何をよすがに介護していけばいいんだろう、と
砂利道に素足で立っているような気持ちでいます。
きっとそのうち気持ちを切り替えて、
赤ちゃんに戻った母との時間にも楽しみを見つけられる、と信じています。
人がきたら、カラ元気をだして。
人がいないときには、泣きの涙を枯れるまで流して。
泣くとのどが渇きます。
あんなに好きだったシャインマスカット、今年は数回買っただけ。
夫や娘の為に料理はするけど、
母が食べないのなら、私は納豆だけでいいし。
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