ダージリンママ介護日記

要介護5の実母79歳を介護した娘の日記 その後

母の死を待つ

 

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むくみが抜けた母の手。今日の写真です。

酸素96 脈71 酸素流入量は1.25リットル。

この安定した数値は、心臓の薬と、水分制限と、利尿剤によるものです。

 

心機能の低下によるむくみと頻脈は思ったより重篤で、

採血で心不全の進行と、下がり続けるタンパク質の値が出て、

慢性の炎症、おそらくの肺炎がわかりました。

入院して検査をして低たんぱくの治療をしても、すぐにまたぶりかえすでしょう。

もう限界。

ここからは、楽に、穏やかに、痛みなく過ごします。

できることは、むくみを取って、酸素を入れて、苦しくないように過ごすこと。

栄養をストップして、ポカリと白湯だけ(1日約600ml)になり今日で3日目。

酸素と脈などの数字で見る母の状態は、ずいぶん安定していて、

楽になっているような気がします。

 

2人の娘がちょうど年末年始の休みに入るので居てくれてます。

手伝い、支え、助け、どの言葉でも足りない娘達の存在。

母が死ぬ、その日までは泣くまいと今日、決心しました。

覚悟すると、グダグダ考えなくてすむような気がします。

先のことも、今までのことも、今は考えまい。

母との別れをこなすことに集中しよう。

今日、葬儀屋さんに相談してきました。

昨日、車椅子を返却し、処方されて取りに行っていない栄養剤のキャンセル手続きをしました。

同じく昨日、楽天で箱注文した尿パッドはキャンセル不可を確認しました。

 

人が出入りすることが増え、妹に、

「毛玉のついていないセーターを着たほうがいい」と言われました。

気づいたら3日間同じセーターを着ていました。

 

今日、娘の彼氏のお母さんが母に会いに来てくれました。

「お母さん、本当にお幸せ…」と繰り返し言ってくれて、

本当に繰り返し繰り返し言ってくれて、

それしか言わんのかいっていうくらい言ってくれて、

土下座してありがとうございますと叫びたいくらいうれしかった。

 

幸せという言葉はなんてやさしいんだろう。

いろんなことをひっくるめて幸せと言えたら

その響きは心と体を丸ごと包んであたためてくれる。

母はいつでも私を幸せにしてくれる。

母の死を待つこの時でさえも、

幸せなのかもしれないと、

母に会いに、

私に会いに来てくれる人たちの母に語りかける横顔を見ながら思う。

 

 

 

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