介護 在宅 胃ろう 母の介護 高次機能障害
思いついたらすぐに検索するのは世の常。
かなり偏りのあるキーワード。
心が沈んでいるときは、母親を亡くした人のブログや、
介護ブログの大変そうなやつ、を探したりもします。
母のことで頭も体もパンパンになってしまったら、
海外ドラマで現実逃避したりもします。
いちばん心が落ち着くのは読書です。
今、繰り返し読んでいるのは、この3冊。
どれも、肉親の闘病を綴った本です。
そして、
やわらかくて美しくてやさしくて、力強い田辺聖子さんの言葉。
ご主人を思う気持ち。
ご母堂の介護も同時進行で、執筆、講演などをこなしながら、ご主人を看取るまでの日々が細やかに記されています。
時にぼんやりとする病床のご主人を、
「何か虚空の物音を聞くのに心奪われたさま」と記してあり、はっとしました。
以前の母は時々そんなふうだったし、今はずっとそんな感じです。
見えない誰かの話をじっときいているような、
布団の端を握りしめてひたと私の後ろの何かを見つめているような。
離乳食のように消化がいい文章なのに、表現は絢爛豪華、香り立つような日本語です。そして、介護についてだから深く共感できる、という喜び。
グーグルやSNSで得る情報とは温度が違います。
母の脈が落ち着いていて、熱もなく、酸素もOKで、口の渇きもできるだけ対策をした、そんな夜。
しみいる読書が楽しみです。
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