トマト、オクラ、モロヘイヤ、枝豆、トウモロコシ。
灼熱の台所で私が格闘した夏野菜たち。
セロリ・紫玉ねぎ・きゅうりを刻んで、コーンも入れて、
レモンたっぷりしぼったサラダも作りました。
「お夕飯、何にしようか」
「そうめんでいいよ」
はあ？そうめん？ で、いいよお？
大鍋にお湯沸かして、ぐらぐらそうめん湯がいて、
メガネ真っ白になりながら、ざるに上げて、
雑巾よりも激しく流水でしごいて、
つゆは市販のやつドボドボ入れて、ネギと生姜切り刻んで、
さあできました、と汗だくで食卓に運んだら、
涼しい顔して待ってた家族が、
「天ぷらとかないの？」とほざいたからぶっ飛ばす、
というのは、よくある夏の風物詩ですよね。
昨日の私もやはり、メガネを何度も真っ白にしながら、茹でて茹でて茹でまくりました。
エアコンなんて効きやしない。
台所の小窓を開けたって、熱気が流れ込んでくるだけ。
もう夕飯は何もしない、何もしたくない。
早く台所を脱出して、ジムに行こう。
プールで泳いでスッキリしよう。
よし、夫の夕飯の段取りをしていこう。
炊飯器を仕掛て、オクラ刻んだやつとかを準備して、と。
モロヘイヤスープは自分で温められるよね。
主菜は昨日から食べたい食べたいと言っているふるさと納税の馬刺し。
これね、食べる10分前に流水で半解凍してスライスしなくちゃなのよ。
え、俺できない。 もうプールいくの？
じゃあ夕飯いらない。 ラーメン食べに行く。
そう言い出すかもしれない。
こないだ、納豆ご飯のご飯を大きめのどんぶりで出したら、
「これじゃない。いつものお椀でおかわりするんだよ！」と、
眉間に深い皺を刻んで、地球温暖化を憂慮する官僚みたいな不機嫌顔してた人だから。
彼、朝からロードバイクで汗かいて、
そのあと、車のマットを力任せに壁にパンパンしてほこりまみれになって、汗かいたからジムの風呂行きたいけど帰り道にまた汗かくのやだ、って文句言ってて、自宅に風呂あるやんと思いながら、
「そうだねえ、また汗かいちゃうよねえ」とやさしく相槌打った日和見の私。
馬刺しを自分で解凍してスライスしろなんて言ったら、
噴火して火山灰まみれになるかもしれない、
いや、そうなっても知るものか、私はずっと台所で汗まみれ。
自分の仕事（車マットのパンパンと、自分の自転車の手入れ）が終わって、
エアコンガンガンでyoutube 見ながら、悠長な声で
「枝豆、茹でたて食べるから～」って、言った時も、
「うん、わかったああ」って、感じよく返事したんだから、私。
馬刺しのスライスくらいやるべきよね。
だいたいなんで車のヘッドライトのスイッチをオートに戻してなかったり、
車の日よけを元の位置に戻してなかったり、
耳かきを耳かきの引き出しに戻してなかったりしただけで、
大惨事みたいな顔して文句いうわけ？
元に戻しおばけかよ！それにさ。。。。
と、汗もネガティブ妄想も止まりません。
ついに意を決して、
「私はもうプールにいくから、これこれこれを自分でやって、お夕飯にしてください」と切り口上で言ったら、
「お！いいよ！わかった！さんきゅ！」ですって。。。。
はああああ。拍子ぬけかよ。
ジムに着いて、ひと泳ぎして携帯みたら、
「このスープうまいね！ありがとう！馬刺しはいまいち、リピートはなし！」ってラインが来てました。
いい人かもね。
夫の夕飯。本人撮影。
馬刺しも上手にできました。
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