週4回きてくれるマッサージの青年と母の会話はなかなか味わい深いです。
「○○さん、蕎麦とうどんとどちらが好きですか?」
「… 」
「僕は、蕎麦が好きです。ちなみに今日のお昼も蕎麦でした。竹輪の天ぷらを一つのせました。」
「… 」
「じゃ、○○さん、どら焼きはどうですか?甘いものお好き、って聞いたけど。」
「… 」
「どら焼き、好き?嫌い?」
「ふづう!!」
「じゃ、おせんべいは?しょっぱいの、どうですか?」
「ずぎ!」
間。
「ごめんね。。。」(急に弱々しい声)
「え、どうしてあやまるんですかあ。僕こそ、ごめんなさいです、時々痛いことするでしょ」
「お父さん、ごめんね」(亡くなった夫を恋い慕ういつもの口癖)
「僕、お父さんじゃないですよお」
「ばかあ!」
この青年が今日、
「なんだか、脳の回路がひとつひとつつながってきてる感じですよねえ」
と言いました。
私もそう思います。
3か月前、反応も発語もほぼゼロでした。
今は簡単な会話が成り立ちます。
そして今日、添い寝の昼寝をしていた時に、
母の好きだった短歌を口ずさんでみました。
久方の~ 光のどけき春の日に~ しづ心なく。。?
ー 約30秒の間 ー
はなのちるらん!
「うわあああああああ!おかあさん、すごいいいいい!」
過呼吸気味の私。
「じゃね、じゃね、これは?」
ももしきや~ 古けてさばけてケツが見え~ 朝の寒さに。。?
ー 約40秒の間 ー
てぃんこブルブル!
「ええええええすごすごすご~」
私、心臓バクバクしてきました。
「じゃね、じゃね、ええええと」
田子の浦ゆ~ うち出でてみれば 真白にそ~ 富士の高嶺に。。。?
ー 約1秒の間 ー
てぃんこブルブル?
とっても、とっても、いい日でした。
最近の母は、こんなものにトライしてます。
果物は程よく柔らかく、水分多すぎず、薄めに、でも存在感のある大きさに切って。
かっぱえびせんは、嚥下練習に適しているんです。
ちょうどいいサイズ、脳に心地よく響く軽い咀嚼音、口の中で溶けてつまりにくい。
しょっぱくておいしいし。
来週、再度嚥下判定です。
焦らず、ゆっくり、を心がけます。
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