母の介護が始まって数か月したころでしょうか。
普通に会話はできるんだけど、頻繁におかしなことを言ったり、
ピントが大きくずれていたり、どんどんボケが進んでいた時期でした。
ある日母が真面目な顔をして、
「○○に電話したいんだけど。娘なの。このごろ会ってないから」
っていうんです。○○は私のこと。
ほんと、私、大馬鹿者でした。
あの時、はいわかりました、と言って、
一度部屋を出て、ピンポンかなんかして、
「お母さん!お母さん!来たよ!私よ!」って劇的に登場すればよかった。
そしたらきっと、母と抱き合って泣けたのに。
「え、私、ここにいるじゃん。お母さん、よくみて、ほら、私ここにいるよ!」
「そうじゃなくて、○○をお願いします。」
そんな会話をしました。
ほんと、アホだった…
今、母を残して外出して戻った時、毎回やるんです。
ピンポーンとインターホンを鳴らし、
ガチャガチャと音を立てて玄関を開け、
サンダルを脱ぎ散らかして、
「お母さん!お母さん!きたよ!きたよ!私だよ!」
「ダイジョブだった?ごめんね、一人でさみしかったね!」
「もう私ずっといるから!お母さんが死ぬまでいるから!」
叫びながら、母のもとに駆け寄り、グイグイほおずりします。
今回の発熱でまたボケがすすんだのか、このところ、何も反応しなくなっていたのですが、さっき、買い物から帰ったときに同じように大騒ぎしたら、
私が駆け寄っている間に、
「はああああ!」って大きな声出したんです。
顔が少し紅潮してました。
少しずつ母が復活してきているような、そんな気がします。
起きている時間が長くなっているし、
さわったり、動かしたりすると、声が良くでます。
今朝は、果物のあとにこれを食べました。
冷蔵庫で冷やした、お豆腐のかきたま汁。
誤嚥に不安があるときは、冷たいものの方が食べやすいです。
おつゆを少し残しましたが、ほとんど食べました。
よかった!
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