切り干し大根を煮ました。
いつもは人参とあぶらげと一緒に煮るんだけど、今日は豚バラと炒めてから、
多めの砂糖と、醤油、みりんでこってり煮ましょう。
調味してから、切り干しの戻し汁を入れる段階で、
「そうだ、里芋いれよう」と思いつきました。
こんな感じ。
だって、豚肉+切り干しの戻し汁+砂糖+醤油+みりんのおいしいダシで里芋煮たら間違いないですよね。
出来上がりはこんなふう。
ほっくりと煮えた里芋は別盛にして、立派な一品です。
午後、都内に用があって家を出たら、友人と会って、どこ行くの?用賀だよ、って
話したら、
「世田谷美術館でグランマ・モーゼス展やってるよ」って教えてくれて。
じゃ、行ってみようかなって、
用賀駅からてくてく歩いたんです。
明るくて風が強くて寒くてうるさい、環状八号線沿いを大股で歩いていたら、
なんでお母さん死んじゃったかな、ってすっごく悔しくなってきて。
だって、あんなに元気だったから。
まだまだいろいろお出かけできるって思ってたし、
美術館や、お買い物や、ご飯食べにいったりさ。
旅行だって、たくさん行けるって思ってた。
4年近くも闘病して、できること全部して、とことん介護したんだから、
もういいじゃん、
悔いはないじゃん、
あきらめつくよね、って言われるし、私もそう思うべきなんだろうけど、
時間を気にせず思いつきで美術展に行くなんて、介護していたときには
考えられないような贅沢なことをしたら、
ああ、お母さんはもういないんだ、だから、こんなふうにフラフラ出かけられるんだ、
私、自由になったんだ、
おいしそうなパン屋さんがあったって、買ったりしない、
やわらかそうなみたらし団子を並べた和菓子屋さんがあったって、見向きもしない。
果物だって、お母さんがいれば特別においしいやつ、さがすけど、
今はもう、スーパーの一番手前に積んである旬のやつを買うだけ。
今ならミカン。そろそろリンゴ。
あ~なんでなんでなんで!って心中叫びながら美術館に到着して、
グランマ・モーゼス展行ってきました。
ステキな100年人生。
日々紡いでいく暮らし。
モーゼスおばあさんが描く幸せの風景。
豊かな緑や、雪の日の眩しい白。
忙しく働き、集い、笑いあう家族。村の人たち。
広い台所には湯気の立つ鍋があり、膨らんだスカートを揺らしながらせっせとおいしいものを作る人たち。
今の私には、これじゃなかった。
行く前からちがうかも、という予感はあったんです。
でも、もうひとつのコレクション展が2階で開催されていて、
そこでアンリ・ルソーの「フリュマンス・ビッシュの肖像」があると知り、それなら行ってみよう!と決めたわけです。
同じくアンリ・ルソーのサン=ニコラ河岸からみたシテ島(夕暮れ)も世田谷美術館所蔵です。
いつか見てみたいな。
美術館に行って、「ずっと見ていたい」と思える絵に出会えたら嬉しいものです。
今日、そんな出会いはなかったけれど、アンリ・ルソーの絵が見れたんだもの、
行ってよかったよね。
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