ダージリンママ介護日記

要介護5の実母79歳を介護した娘の日記 その後

グランマ・モーゼス展に行っては見たけれど。

切り干し大根を煮ました。

いつもは人参とあぶらげと一緒に煮るんだけど、今日は豚バラと炒めてから、

多めの砂糖と、醤油、みりんでこってり煮ましょう。

調味してから、切り干しの戻し汁を入れる段階で、

「そうだ、里芋いれよう」と思いつきました。

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こんな感じ。

だって、豚肉+切り干しの戻し汁+砂糖+醤油+みりんのおいしいダシで里芋煮たら間違いないですよね。

出来上がりはこんなふう。

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ほっくりと煮えた里芋は別盛にして、立派な一品です。

 

午後、都内に用があって家を出たら、友人と会って、どこ行くの?用賀だよ、って

話したら、

世田谷美術館グランマ・モーゼス展やってるよ」って教えてくれて。

じゃ、行ってみようかなって、

用賀駅からてくてく歩いたんです。

明るくて風が強くて寒くてうるさい、環状八号線沿いを大股で歩いていたら、

なんでお母さん死んじゃったかな、ってすっごく悔しくなってきて。

だって、あんなに元気だったから。

まだまだいろいろお出かけできるって思ってたし、

美術館や、お買い物や、ご飯食べにいったりさ。

旅行だって、たくさん行けるって思ってた。

4年近くも闘病して、できること全部して、とことん介護したんだから、

もういいじゃん、

悔いはないじゃん、

あきらめつくよね、って言われるし、私もそう思うべきなんだろうけど、

時間を気にせず思いつきで美術展に行くなんて、介護していたときには

考えられないような贅沢なことをしたら、

ああ、お母さんはもういないんだ、だから、こんなふうにフラフラ出かけられるんだ、

私、自由になったんだ、

おいしそうなパン屋さんがあったって、買ったりしない、

やわらかそうなみたらし団子を並べた和菓子屋さんがあったって、見向きもしない。

果物だって、お母さんがいれば特別においしいやつ、さがすけど、

今はもう、スーパーの一番手前に積んである旬のやつを買うだけ。

今ならミカン。そろそろリンゴ。

あ~なんでなんでなんで!って心中叫びながら美術館に到着して、

グランマ・モーゼス展行ってきました。

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ステキな100年人生。

日々紡いでいく暮らし。

モーゼスおばあさんが描く幸せの風景。

豊かな緑や、雪の日の眩しい白。

忙しく働き、集い、笑いあう家族。村の人たち。

広い台所には湯気の立つ鍋があり、膨らんだスカートを揺らしながらせっせとおいしいものを作る人たち。

 

今の私には、これじゃなかった。

 

行く前からちがうかも、という予感はあったんです。

でも、もうひとつのコレクション展が2階で開催されていて、

そこでアンリ・ルソーの「フリュマンス・ビッシュの肖像」があると知り、それなら行ってみよう!と決めたわけです。

同じくアンリ・ルソーのサン=ニコラ河岸からみたシテ島(夕暮れ)も世田谷美術館所蔵です。

いつか見てみたいな。

 

美術館に行って、「ずっと見ていたい」と思える絵に出会えたら嬉しいものです。

今日、そんな出会いはなかったけれど、アンリ・ルソーの絵が見れたんだもの、

行ってよかったよね。

 

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