ダージリンママ介護日記

要介護5の実母79歳を介護した娘の日記 その後

人の形を取り戻す

私はまだ母のマンションにひとりで暮らしていて、夫が夕飯を食べにきたり、

娘が遊びにきたりします。

仕事も在宅で済むことがほとんどです。

母が居た時は、毎日いろんな介護の人や、お見舞い、宅急便やらなんやら、にぎやかでした。

今はシーンとしてます。

それでいい、それがいい、しばらくこうして頭を下げてじっとしていよう。

 

たとえばソファで、

太ったお尻と両足を投げ出して、

納豆ご飯をかっこんだあとのお茶碗もそのままに、

お茶も入れずに水を飲みながら携帯ゲームをしていると、

近視眼的な視界の片隅に、母のお骨と両親の写真がひっかかり、

もういいんだもんね、だらだらするもんね、とつぶやく自分の重い体がソファに沈み込み、骨が抜けていきます。

そのまま眠ってしまい、

寒くて目を覚まし、

なんとか歯磨きして、今度は冷たい布団にもぐりこむ。

布団が温まりだしたころ、また骨が抜けて私の体はデロデロになり、考えることを拒否する。

 

 

 

しかし、

先週から娘が約1週間滞在したので、久々にエプロンを着用して、長時間、台所に立ちました。

 

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野菜炒めと、鶏むね肉の塩こうじ焼き。

 

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納豆ご飯の朝食もなんだか華やか。

 

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桜餅でお茶をして。

 

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きのこたっぷりのスープを作って、サラダには、初めてのブッラータチーズ。

 

しっかり作って、しっかり食べて、人の形を取り戻しました。

 

母が入院していた半年間、毎日ぬか漬けを持って通いました。

人参のぬか漬けをポリポリ食べてくれて、

回診にきた先生に感心されたりしました。

退院してからの介護生活でもぬか床は大活躍。

母が食べなくなったころから放置して、結局捨ててしまいました。

 

今日、ぬか床を新しく作りました。

いりぬかに、唐辛子と塩とビールをドボドボいれて、水分たっぷりの春キャベツを漬けて、1日に2回かき回します。

1週間ほどで食べられるようになるでしょう。

夏までには、ピカピカのぬか床になるでしょう。

母はもういないけど、私はまた、ぬか床をかきまわそう。

 

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