ダージリンママ介護日記

要介護5の実母79歳を介護した娘の日記 その後

モラオ事件➀

 

darjeelingmama.hatenablog.com

 

7歳下の妹は海外に住んで20年以上。

イギリス育ちの男性と結婚して子供が二人。

 

この年末年始、先に妹が子供二人を連れてやってきて、あとからモラオが合流。

モラオ49歳。

驚くべき感じの良さ。

笑顔を絶やさず、英語はゆっくり、わかりやすく話してくれます。

 

底冷えのする伊豆の実家に、モラオ、妹、その娘と息子、私、で2泊しました。

夜遅くに到着した彼の為にお風呂と軽食を準備して、一息ついた時。

「僕はどこで寝るの?」質問 by モラオ。

 

ええ、想定してましたとも。

私たち4人は1階のリビングに布団を敷き詰めて楽しい雑魚寝。

モラ夫は2階に一つだけあるベッドに寝かせよう。

きっと文句いうよ。

なぜ僕はひとりなんだ?

ファミリーは一緒に寝るものではないのか?って。

わかった!おばさん(私)がきっぱり言ったる!

「おお、そういえばあなた、いびきかくわよね、だったら

2階で一人で寝てくれる?ベッドがあるし、私たちはここで雑魚寝(英語でなんて言うんだ!)するわ、そうしましょ!」ってね!

おばちゃんがんばって!(甥っ子姪っ子)

お姉ちゃんよろしく!(妹)

まかせとけ!(私)

という、打ち合わせをしてました。

 

現場に戻ります。

「僕はどこで寝るの?」

「あ、あ、あのね、2階で寝たらどうかしら。ベッドあるし。私たちは狭いけど、ここに布団を敷いて寝るわ。床は固いけどね。だってあなたは長旅で疲れてるし。ね、2階でどうぞ、ごゆっくり。暖房つけとくわね」

(打ち合わせとだいぶちがう)

「OK」

やった、OKだって!よかった!一件落着!

と思っていたら…その20分後に事件は起きました。

 

私と甥っ子は少し離れたところで携帯ゲームに興じていました。

ガラス戸の向こうに、妹、姪っ子がいます。

モラオが渋面で妹に近づき、何やら不穏な雰囲気。

グチグチ言ってるな、って思っていたら、

姪っ子15歳思春期が、そんな声出せるんだ!という大声で、

「なんたらかんたら!なんたらなんたら、かんたらかんたら!」って言ったんです。

それでなくても喧嘩腰に聞こえる広東語で、舌鋒鋭く父親に何かを言い渡しています。

そしたらモラオ、ケッみたいな顔で、2階に引っ込んだんです!

 

何がおきた?!

すかさず私、甥っ子に聞きましたよ。

「ね、いま、なんて言ったの?」

「○○(姪っ子)はすごいことを言った」

「なに?早く教えて」

甥っ子はニヤニヤしてます。

「早く教えてよ!」

「パパ、2階で寝たくないのなら、私が2階で寝るよ。でもそしたら、パパは、

ママ(不仲)と、○○おばちゃん(私)の間に寝ることになるよ!って言った」

で、モラ夫は引き下がったわけです。

内容はともかくとして。

 

再確認しますが、この姪っ子15歳思春期は、普段はかなり静かで言葉が少ない子。

芯の強さはあります、それはわかってました。

でもこれほどとは!

 

「○○(姪っ子)、すごいね、つよいね、えらいよね」

「うん、おれら、○○に負けたな」

「きみ、日本語上達してるね」

私と甥っ子は、固く握手をしました。

せずにはいられませんでした。

 

私はすぐに転げながら、姪っ子のもとへ。

「○○ちゃん、私、いびきのこととか言うから!って約束してたのに、いざとなったら言えなくてごめんね。ありがとう。あんた、つよいね、ほんと、ありがとう、ごめんね!」

姪っ子、いつもの静かな口調で、

「だいじょぶだよ、おばちゃん」

思わず細い体を抱きしめましたよ。

 

モラハラに功罪あり。

その功とは、我らの結束を高めることと知る。

おばちゃん、意気地がなくて、恥ずかしい!

 

雑魚寝布団を上げた後、寝そべる甥っ子。

 

事件②に続く。。。

 

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