ダージリンママ介護日記

要介護5の実母79歳を介護した娘の日記 その後

名古屋の無花果

 

2022年のお正月に亡くなった母ですが、

4年間の介護が始まる直前まで颯爽と元気でしたから、

母と一緒にあれもしよう、あそこにも行こうと、計画だけはしていました。

夢らしく、夢に終わった夢リストです。

名古屋旅行も、そのひとつ。

 

名古屋は母方の親戚が多く、祖母と二人で法事に行ったりもしました。

30年前です。

 

darjeelingmama.hatenablog.com

 

 

その名古屋に、行ってきました。

 

涼みに寄ったスーパーに並ぶ無花果が、さすがに安い。

これで、1パック400円です。

横浜では700円くらい。

愛知はいちじく生産量全国2位です。

買わずにいられまいか。

 

名古屋臨海高速鉄道あおなみ線荒子川公園駅ホームにて、無花果立ち食い。

母の好きだった無花果

甘くておいしい。

 

帰りの新幹線。

母が育った富士市を通ります。

 

富士山と製紙工場。

子どもの頃、母の運転する車で富士市に近づくと独特なにおいがしたものです。

今もそうなのかな。

祖母の家で夜、布団に入るときに、名古屋育ちの祖母が

「もう寝よまいか」と言っていたのを思い出しました。

 

長い移動時間、思いは過去に飛んでいきます。

 

「記憶は死に対する部分的な勝利だ」とカズオ・イシグロが言ったそうです。

「死というものでさえも、記憶が周りの人によって保持されれば、

他者の記憶として、亡くなった人の記憶はある種の″関係”として保持される」と。

 

今、父も母も私の記憶の中にチンマリと座って、ニコニコとこっちを見ている。

そんな気がした、名古屋出張でした。

 

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